1日目のミッションがクリアできた方、おめでとうございます。
先取り貯金ができる環境をつくりだしたあなたは、今後どんどんとお金が貯まっていき、老後の心配がいらないバラ色の人生を歩むことでしょう。
…しかし一方で、あなたは追い込まれてしまいました。
収入の20%を自動的に貯金にまわすようにしたわけですから、今後はいままでの20%減の生活費で毎月の生活をやりくりしていかなくてはいけません。
たとえば、いままで月25万円の生活費をつかっていた方の場合、これからは毎月20万円で暮らしていかなくてはならないのです。
それができない場合、せっかく開設した定期預金を解約することになり、お金が増えるどころか解約ペナルティで逆にお金が減ってしまいます。いったいどうすれば良いのでしょうか?
答えは簡単です。
あなたが普段お金を使っているもののうち、何かひとつ、好きなことをやめてしまえばいいのです。
何か1つ、好きなことをやめる
お金がかかっていて、かつ将来的に役に立たないものをやめる
今日、今すぐ、この瞬間からやめる
これが2日目のミッションです。
何かを手に入れるには、何かを手放さなくてはならない!
とてもシンプルな理論ですが、新しいものを手に入れるには何かを手放すことが必要です。
何かを犠牲することなく、成功や財産を手に入れることはできないのです。痛みをともなわない改革などありえません。
あなたは1日目のミッションで、将来の財産を手に入れました。老後の安心を手に入れました。今度は逆に何かを差し出さなくてはなりません。
あなたは何を差し出しますか?
「何をやめるべきか検討がつかない」なんて人は、消費・浪費・投資の違いを理解すると決心がつきやすいかもしれませんね。
消費・浪費・投資の違い
私たちが何かにお金を使うことを「支出」と言いますが、この支出には下記の3種類があります。
消費
毎日の生活に最低限必要となる食費、水道光熱費、生活日用品などへの支出のこと。
式で表すと「使ったお金 = 得られる価値」となります。
消費とは生きていくために必要な支出で、ほかに代替のない、最適かつミニマムな支出を意味します。
浪費
必要のない無駄な支出のこと。式で表すと「使ったお金 > 得られる価値」となります。
つまり、払ったお金よりも将来に渡ってあなたが得る利益・メリットが少ない支出のことを浪費(別名:ムダ遣い)と言うのですね。
たとえば、ブランド服や高級外車、ギャンブルなどの賭け事、高級レストランでの食事、収入に見合わないお部屋の家賃など…
他にもっと安い or お金がかからない代替品が存在するものです。
または、タバコ・お酒・コーヒー・お菓子やスイーツなどの嗜好品や、マンガ雑誌・カラオケ・旅行などのレジャー費なども浪費に分類されます。
投資
ここでいう投資とは、自己投資のことです。
現時点では一時的にマイナス収支になったとしても、将来的にはプラスに転じる可能性の高い出費のことですね。
たとえば、転職や昇進のために英会話を勉強したり、本を読んで知識や情報を得たり、健康を保つためにジムに通ったり、
(過剰ではない事を前提に)のちのちに使ったお金以上の見返りが期待できる支出のことですね。
式で表すと「使ったお金 < 得られる価値」となります。
浪費を優先的に減らすべし
この3種類の支出のなかであなたが減らすべきなのは、もちろん「浪費」です。
支払ったお金よりも価値が小さいと思われる支出はどんどん削っていきましょう。
ちなみに、家計における理想的な支出割合は、下記の通りだと言われています。
消費 … 70%
浪費 … 5%
投資 … 25%
このように、浪費は支出全体の5%以下に抑えるようにコントロールしましょう。
ちなみに浪費はゼロであってもいけません。浪費がまったくない生活なんて考えられませんし、多少のゆとりや遊びがないと息苦しくて生きていけませんからね…。
2日目のポイント
成功を手に入れるためにはかならず犠牲が必要。あなたが普段お金を使っているものの中から、何か1つ好きなことをやめましょう。
やめるものは将来的なメリットがないもの、つまり「浪費」を優先しましょう。
さて、2日目のミッションを完了した方は、3日目のミッションへと進みましょう。
≫ はじめに|マネー・ブートキャンプとは?
≫ 0日目:マネー・ブートキャンプのルール
≫ 1日目:自動積立定期預金の口座をつくれ!
≫ 2日目:なにか1つ、好きなことをやめる!
≫ 3日目:財布・靴・トイレをピカピカに磨け!
≫ 4日目:とことん、計算しろ!
≫ 5日目:いつもと違う目線で買い物に行け!
≫ 6日目:丸1日、お金を使わないで過ごせ!
≫ 7日目:お金を作り出せ!
≫ 訓練を終えて