さて前回の記事(マンションを買ってはいけない5つの理由)では、マンション購入に潜むリスクやデメリットをご紹介させていただきました。
続く今回は、とある夫婦の人生を例にマンション購入における失敗事例、いわゆる「限界マンション」の問題をケーススタディしていきたいと思います。
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目次
念願のマイホーム、新築のマンションを購入
私の名前は西山 晴彦、30歳。東京都内の中堅商社に勤めるごく普通の会社員だ。私は今年、妻の出産を期に念願のマイホームである"新築マンション”を購入した。
通勤に時間がかかるのは嫌だったので、都内へ30分圏内で通える埼玉県のW市というところに居を構えた。
両親からは“一戸建て”を勧められていたのだが、マンションの方が駅から近いという点と、一戸建てはどうせ高くて手が出ないだろうと思ったので、ろくに探しもせずに諦めたのだ。
後日に同僚から、同じくらいの金額で庭付きの一戸建てを買ったと聞いて悔しい思いをしたのだが…
まあ、それでも駅から徒歩7分という利便性と万全なセキュリティ体制、隣に建物が立っても気にならない日当たりたっぷりの環境は、やはりマンションでないと得られないだろう。
また、不動産屋からは「将来売りたくなったらマンションの方が売りやすいですよ!」と聞いていたので、どうしても移りたくなったら売ってしまえばいいだけの話だ。
と、当時は考えていたのだが…。
修繕積立金が年々高くなっていく…
しかし、しばらく住んでみて、ちょっと気になることがでてきた。
このマンションに住みはじめて4年になるが、なんと来年から修繕積立金が倍になるというのだ。現在は管理費1万円・修繕積立金5,000円の合計1万5千円を支払っているのだが、これが合わせて2万1千円になる。
これだけなら何とかなるのだが、よくよく聞いてみると修繕積立金は5年毎に5000~6000円ずつ上乗せされていき、最終的には3万円(管理費を合わせると4万円)になるというのだ。
そんなこと聞いていない!…と思ったが、そういえば契約の際にそんなことを言っていたような気もする。
まあ、将来的にはこのマンションも修繕はかならず必要になってくるだろうから、しかたがないのかな。
よく説明を聞いていなかった自分も悪いのだし、安心を買うと思って諦めよう…。
急きょ駐車場が必要になったが、空きがない…
長男が5歳になったころ、私たち夫婦に第2子が生まれた。
これまでは車は持たずに電車や自転車で出かけていたのだが、さすがに小さい子供が二人もいると、ふだんのお買物や保育園・幼稚園の通園に自転車を使うというのもとても不便に感じてきた。
あまり家計に余裕はないのだが、妻とよく相談して新車のミニバンを買うことに決めた。買うと決めたらなかなか嬉しいもので、妻と一緒に「これはどうだ?」「あ、これ良さそう!」などと車選びを楽しんでいる。
しかしよくよく調べてみると、当然空きがあるだろうと思い込んでいたマンションの駐車場は満車状態で、順番待ちをしている住民が3人もいるということが判明した。
すっかりマイカーを買う気になっていた私たちは諦めきれず、しかたなくマンションの駐車場より割高で、かつ5〜6分歩かなくてはならない近所の駐車場を借りることにしたのだ。
住宅ローンや管理費・修繕積立金のほかに、さらに1万8千円の駐車場代が上乗せになるが…まあ空きがでたらマンションの駐車場を借りることにしよう。
住宅ローンは完済しても出費は続く…
子供たちがそれぞれ独り立ちし、私ももう65歳の定年退職をむかえていた。
長かった住宅ローンはなんとか完済できたものの管理費・修繕積立金・駐車場の支払いは続くため、思ったほど家計は楽にならない。
それもそのはず、これらの出費を合計するとなんと毎月6万円近くにもなるのだ。
私たち夫婦が受給できる年金は2人合わせても22万円ほど。ここから6万円を引くと16万円程度しか残らない。生きるのに窮するほどではないが、老後に楽しみにしていた夫婦水入らずの旅行もあまり贅沢できそうにないな…。
さらに悪いことに自室の浴室・給湯システム・フローリングなどの故障や修繕がつづき、痛い出費が重なった。マンションの専有部分の修理は自己負担となるため、修繕積立金は使えないのだ。
退職金を少しづつ切り崩しなんとか乗り越えているが、孫たちに満足におもちゃも買ってやることができないのが哀しい。
大規模な修繕 or 建て替えが必要になるが…
さらに数年が過ぎ、私は70歳になっていた。
新築で購入したマンションは築40年に。これまでに定期的な小規模修繕はおこなってはいたものの、外壁・屋根のみならずエレベーターや配管関係なども修繕の必要がでてきており、マンションの管理組合では「建て替え」をしたほうが良いとの話が持ちあがっている。
しかしこのマンションにも空き部屋が多くなってきていることもあり、これまで住民たちが支払ってきた修繕積立金では、必要な修繕や建て替えにはかなりのお金が足りないことが分かったのだ。
これがいわゆる「限界マンション」というやつか…。
建て替えるのであればそれなりのお金をすべての住民から追加で徴収しなければならない。
しかし私ももう定年退職した年金暮らしの身。他の住民も同様の状態、つまり高齢者だ。
老後の余生を生きるための貯蓄はなんとか確保できているものの、マンションを建て替えるための追加費用なんて、とてもじゃないが準備できるわけがない。
しかも「建て替え」を最終的に進めるためには、全議決権の4/5以上の賛成、つまり住民の80%の了承が必要になる。これはどう考えても無理、諦めるしかないだろうな…。
マンションが売れない…
しかし、このままでは建物の痛みは激しくなるばかりだし、未修繕のまま放っておいては新しい住民も入ってこないだろう。
ぬ
これ以上住民が減ってしまっては管理費も修繕積立金も集まらないため、定期的な小規模メンテナンスすら行えなくなるもしれない。
いっそのことマンションを捨て、夫婦で海の近くの温かい地域にある介護付き老人ホームにでも入所しようと自宅を売りに出してはみたが…
この頃には日本は深刻な人口減少に悩まされており、日本中でマンション物件が余っている状態。当然ながらまったく買い手がつかない。
私たちはマンションを直すことも出て行くこともできず、日に日に老朽化していくマンションに不安を抱えながらも住み続けるしかなくなった。
あの時、両親の言うことに耳を傾けて一戸建てを購入していれば…私たちの老後はもっと違うものになっていたのだろうか…?
…いかがでしたでしょうか?
これは私の勝手な想像による例え話です。しかしかなりの高確率で現実のものになると私は考えています。
いまマイホーム購入をご検討中の方は将来のリスクや家族の未来をしっかりと見据えた上で、じっくりと検討を重ねてから後悔のない選択をしてくださいね。
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